葬儀の時に棺に入れるもの

遺体を安置して枕勤をしてもらったら、遺体を棺に納めます。枕経と通夜を併せて行う場合には、祭壇の準備が整ってから通夜の前に納棺します。ただし、近年では枕経は省略される傾向にあります。遺体は葬儀社の人に手伝ってもらって、必ず遺族の手で納棺します。

遺体の頭、胴、足を数人の男がかりで持ち、静かに運びます。納棺してから経帷子を上にかける所もあります。棺には、故人が愛用していた品を入れることもできます。周囲を生花で飾り、故人の愛用品、家族の手紙、子どもの描いた絵、などの思い出の品を納めます。

この時納められないものは、火葬のときに焼け残る可能性があるプラスチック製品、有害物質を生じる恐れのあるもの、などです。また、メガネや結婚指輪、時計、などの装身具を入れてあげたい場合には、火葬が終わってから骨壷に一緒に入れるか、納骨の際に別の箱を用意して納めるようにします。棺に安置用のドライアイスを入れてフタを閉めます。出棺のときに釘打ちの儀でフタを釘でとめますが、納棺の後しばらくは釘は打ちません。

棺の上に守り刀を置く場合もあります。棺は葬儀社に依頼したものによって形状が異なります。装飾が施されたものほど、高くなる傾向にあります。最近の葬儀で使われる棺は、故人の顔部分に透明な窓がついており、スライドさせるとそこから顔に触れられるようになっています。

納棺後の弔問客が、故人に対面するときに窓をスライドさせて会わせることができます。

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